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JMECからのメッセージ

メンテナンス

「慣れ」は災いの元?!保護めがね(ゴーグル)、かけてますか?

今回は、レーザー・光治療時に使用する「保護めがね(ゴーグル)」に関するお話です。

医師の皆さま、看護師の皆さまは、日々の診療において、多種多様な治療器の照射にあたられているでしょう。患者さま以外にも、勉強や練習のため、スタッフさま同士で照射する機会もあることと思います。

その時、患者さま(又は、施術される側の方)には保護ゴーグルをかけていただいているかと思いますが、術者となる皆さまや、機器を操作する方以外の照射に立ち会われている皆さまは、きちんと保護めがね(ゴーグル)を使用されていますでしょうか?

なんで保護めがね(ゴーグル)が必要なの?

そもそも、レーザー・光治療時に、専用の保護めがね(ゴーグル)をかけなければならないのはなぜでしょうか。

レーザー光は、熱作用と集光作用により、網膜や角膜に損傷を引き起こし、最悪の場合、失明してしまう危険性があります。 直接見てしまった場合の危険性はもちろんですが、何らかの予期しない物に当たった際の反射光※でさえ、眼に取り返しのつかない重大なダメージを術者ご自身で受けてしまったり、同じ部屋にいた別の方にも与えてしまう危険性があるのです。

※JISの安全基準にも定められておりますが、 厳密にはレーザーを照射する部屋に鏡面反射するものを持ち込まない事が原則です。予期せぬ場所でレーザー光が反射してしまうことを防ぐためです。

その危険性から眼を守るのが、専用の保護めがね(ゴーグル)です。

なんで機器ごとに保護めがねが違うの?

ではなぜ、機器ごとに保護めがねを替える必要があるのでしょうか?

レーザー・光治療器は、その目的に応じて、照射する波長が異なります。また波長のほかに、パルス幅やエネルギー量(レーザー光の強度)も機器ごとに異なります。

多くの場合、機器を導入すると、機器ごとに専用の保護めがねが付属すると思いますが、それはその機器の波長やパルス幅などに合わせて最適な光学濃度(OD値:Optical Density)の保護めがねが必要だからです。これらが合っていない保護めがね、照射する機器専用のものではない他の機器の保護めがねなどを着用しても、眼の安全を守ることはできません。

以上の理由から、レーザー・光治療器を照射する室内に、その機器に適合した保護めがねを着用していない人が居た場合には、照射を行わないようにしてください。

こんな風に思っていませんか?

  • ✔私はメガネを掛けているから大丈夫!

  • ✔色が濃い保護メガネだからどのレーザーでも使えるだろう!

  • ✔昔からかけてないから大丈夫!

  • ✔面倒だし、時間もないから。私は大丈夫!

  • ✔自分は、目を閉じているので大丈夫!

⇒どれも大変危険です!!

大切なスタッフ様を守るため、「一度でも事故を起こしてしまったら、失明の恐れがある」という事をぜひこの機会に再認識していただき、事故を起こさない、未然に防ぐためのゴーグル着用をお願いいたします。

なお、機器に応じた保護めがねがわからなくなってしまった場合など、ご不明な点やご心配なことがございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。

<本件に関するお問い合わせ先>

お問い合わせフォームはこちら
メールの場合:contact2-jmec@jmec.co.jp

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