知りたい!紫外線療法

紫外線療法って、なあに?

紫外線療法とは、皮膚疾患の治療法のひとつです。
紫外線領域の特殊な光を皮膚に当てると、免疫反応や細胞増殖を抑える反応が見られます。
アトピー性皮膚炎や白斑、乾癬、掌蹠膿疱症、円形脱毛症など、治りにくいとされる皮膚疾患の治療に多く用いられます。

紫外線を皮膚に当てて大丈夫なの?

紫外線は、光の一種です。ここで一旦、「光」についてご説明します。
光は目に見える光、いわゆる可視光線と、目に見えない光があります。

紫外線

紫外線は「UV」とも表現されますが、これは英語のUltra Violetの頭文字から取られています。日本語の紫外線も、英語のUltra Violetも、可視光線の紫色の外側という意味を持っています。

光は、「波長」により性質が異なります。太陽から降り注ぐ紫外線も、波長の長い方からUVA・UVB・UVCと3つに分類され、それぞれ特徴があります。UVCは地表には到達しませんが、UVAは真皮、UVBは表皮に到達し、日焼けを起こしたり、光老化と言われる紫外線によるたるみやシワ、シミの原因になったりします。

紫外線の分類

では、そんな紫外線を皮膚に当てて良いのか?と思いますよね。先ほどお伝えした通り、光は波長により性質が異なります。紫外線の中でも、特定の波長の光は、皮膚疾患の治療に有効であることがわかりました。また、治療の際は病変部位(症状が出ているところ)以外には紫外線が当たらないように、多様な機器があり、当て方も工夫されています。

どんな疾患の治療に使われるの?

乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、 悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎又は円形脱毛症の治療に使用されます。これらの疾患の治療に使われる紫外線療法は保険適応で、保険診療で治療を受けることができます。

◆診療報酬について
長波紫外線療法又は中波紫外線療法は乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎又は円形脱毛症に対して行った場合に限って算定する。(令和2年診療報酬点数表による)

どんなものが使われるの?

より効果的な治療を行うため、様々な機器が開発されています。ここでは、代表的な4つの紫外線療法について紹介します。

①PUVA療法

PUVA(プーバ)療法は、薬をつけたり、飲んだりした後、波長の長い紫外線、UVAをあてる治療法で、歴史の長い治療法です。入浴PUVA療法と言われる、薬を溶かした温湯に入浴してすぐにUVAを照射する方法もあります。
※参考 日本皮膚科学会ホームページ 皮膚科Q&A

②ナローバンドUVB(NB-UVB)

波長が311 nm付近という、特定の狭い範囲(ナローバンド)のUVBを用いる治療法です。PUVA療法との違いとしては、薬をつけたり飲んだりしてから照射する、という手順を踏む必要がないため、より簡便に治療を行うことができます。治療時間も、PUVA療法より短い時間で行うことができます。
全身を一度に照射する全身型、半面を照射する半身型、さらに限られた面積を照射する局所型、手足のみを照射する手足型、ごく限られた一部分を照射するターゲット型などがあります。
※参考 日本皮膚科学会ホームページ 皮膚科Q&A

③ターゲット型エキシマライト

エキシマライトは、波長308nmのUVBを照射する治療器です。ターゲット型というのは、健常部位、つまり症状が出ていない皮膚に、紫外線が当たってしまわないように、光を出す範囲を狭くした機器のことを指します。ナローバンドUVBは全身型や半身型など、照射する範囲に様々な種類がありますが、エキシマライトは現状ターゲット型のみが普及しています。機器の輝度(光の明るさ)やより小さい病変を治療できるもの、卓上型や設置型など、快適な治療のため様々な機器が開発されています。

④エキシマレーザー

これまで紹介してきた機器はレーザーではない光を使用しているので、有効な波長以外の光も少し混ざってしまい、光が広がっていく性質を持っています。レーザーというのは、一つの波長だけでできていて、ほとんど広がらずにまっすぐに進む光です。
エキシマレーザーとは、エキシマライトと同じ、308nmのUVBを照射するレーザーです。ライトよりも輝度が高い光を照射することができ、海外では20年以上の実績がありますが、日本では2018年12月に薬事承認を取得、2019年9月に保険収載され、治療に用いられるようになりました。

どこで受けられるの?

紫外線療法が受けられる施設は、こちらで検索することができます。
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※こちらの検索サービスは、日本国内のすべての施設・治療器を網羅しているものではございません。予めご了承ください。

皮膚の病気は、見た目にも影響することが多く、QOL(=Quality of Life、生活の質)を下げてしまうことにもつながりやすい病気です。
皮膚の状態にお悩みをお持ちの方は、一人で抱え込まず、ぜひ医療機関に相談してみてください。